2007年05月21日
旅の裏話・見放されたツアコン
優秀なツアーコンダクターとして活躍していた、ベテランT氏は、元商社マンでした。もちろん、英語は得意であり、英語で困る事はほとんどないと言って良い。
持ち前の緻密で几帳面な性格で、ツアーコンダクターとして評価も高かったため連日忙しい日々を過ごしていました。
ある時、募集ツアーのツアコンとして、アメリカへ出発しました。
旅行出発してから数日後、お客様から現地ロザンゼルスの事務所に電話がありました。
「添乗員さんの言動がおかしい、異常だからこれ以上この人に引率されるのは困る。」と言うものでした。しかも、お客さん全員一致した意見だとのことでした。
早速、日系アメリカ人の現地スタッフ(バイリンガル)とロサンゼルス支配人がT氏と面接。
「お客さんが、自分の言う事を聞いてくれない。支配人もサポート(support)して下さい。」
とsupportと一言英語が出た直後から、話は全て英語になり同じような事を繰り返して情緒不安定な状態となった。面接した二人は異常であると判断し、現地スタッフがその後お客様をご案内することなりました。
T氏には直ぐ帰国を指示し、翌日ロサンゼルスから送り出した。また、日本の事務所にも、迎えるように手配しました。
その後、お客様は無事旅程をこなし、帰国。
この見放されたツアコンは、激務の連続から病気になっていたのでした。
ツアーコンダクターの仕事は体力的にも精神的にもかなり激務で、充分にストレス管理をしなければ病気になってしまうこともあるのです。
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Posted by ユジーン at 19:10│Comments(0)