2007年05月18日
旅の裏話・騙されたツアコン
香港の添乗は、比較的楽な仕事と業界では思われています。
何故かと言うと香港のガイドが大変優秀で、世話が届き添乗員のする仕事がないぐらい小まめに対応してくれるからです。
ある先輩が担当していた精神薄弱者の施設を、先輩の代わりで香港にご案内することになりました。
精神薄弱者スポーツのパンパシフィック大会in香港への参加のためです。
出発前の添乗打ち合わせで、香港はいつものように現地ガイドに任せておけば良いからと軽い打ち合わせで、楽勝気分で香港へ出発することとなりました。
香港に到着して、いつも必ず間違いなく待っていてくれるガイドが見当たらないのです。そればかりか、香港のマスコミとオリンピックの大会事務局の方々が殺到し日本の選手の到着を待ち受けていてフラッシュの嵐です。
いくら探してもガイドは見当たりません。しかし、バスはちゃんと来ていて行き先を確認すると宿泊予定のホテルにいくように手配されていました。
しかたなく、ホテルへ向いチャックインしてから、確認をすることにして空港を出発することにしました。
空港は、今はない啓徳空港です。昔、香港に行った事がある方はご存知の通りビルの谷間を飛行機が行き交うスリル満点の空港です。
無事、ホテルへチェックインして、担当の現地事務所へ連絡すると、一切の手配は受けていないと言う返答で、ツアコンとしては訳がわからない状態で、日本の事務所へ連絡。
どうやら、先輩が打ち合わせの時に言ったことは嘘で、今回の旅は現地のオリンピック事務局が全てを手配しており、旅行会社の現地の事務所はノータッチであることが判明しました。
翌日はワンチャクグランウンドでのスポーツ大会で、呼び出しはもちろん英語のみで、日本の選手及び引率の方々も一切英語は話せない状態で、ツアコンが全ての呼び出しを聞き取って選手の送り出しをしなければなりませんでした。
スポーツ大会中にお弁当が出ました。ところが何でも食べれるツアコンなのに、一口食べただけで、その後食べる事ができませんでした。パサパサのご飯の上に天カスのような丸い揚げ物が載っているだけで、味が何もついていないのです。塩も醤油もなしです。さすがにこれは頂けません。
翌日の観光もガイドなし、昼食は警察学校の食堂でチキンカレーだったり、訳の分からないボウリング場の中の食堂だったり、初めての香港体験ばかりでした。
これは、私の体験です。
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Posted by ユジーン at 13:59│Comments(0)